2008年8月30日 (土)

少年

昨日は取材二部構成。

第一部はエレクトロニクス業界トップの方と日本の知の宝庫であるラボラトリーのトップの方との対談。勉強になることばかりで時間があっという間に過ぎた。

お二人に共通していたのは、少年時代に抱いた夢を形にし、世界を動かしているということ。これは本当に楽しいだろうし、またその楽しさが伝わるからこそ、世界中の人々が生み出される製品や研究成果にワクワクするんだろう。

取材を終え、その足で東京・ディファ有明へ。

高校生たちがK-1ファイターを目指しリングで闘う「K-1甲子園」の取材だ。ここにも、少年たちの夢が充満し、むせかえるようだった。

長丁場の大会を見終え、帰途につき、近所のコンビニにたどりついたところで、またまた少年に遭遇。といっても私の2歳下のおっちゃんなのだが。

近所に住んでいるこのおっちゃんは、神奈川ニュース映画協会時代の後輩で、今は民放番組のディレクターとして頑張っている。そして多忙の合間を縫って、自主映画をつくっている。永遠の映画少年なので、このおっちゃんも少年の部類に入るのだ。

ばったり会ったついでに近くの居酒屋に入り、いつものように映像の夢を語り合う。そして「映像もいいけど、女としての夢はどうなんですか!」と、いつものようにあらゆるダメ出しを食らう。

午前3時にようやく我が家に戻り、ひと息ついて「今日は“少年の日”だったなあ」と1日の総括をした。それから「じゃあ、私の少女時代の夢は?」と、滞りがちな脳細胞を刺激してみる。

ああ、そうだった。

中学の卒業文集の「将来の夢」で、私はたしか書いていた。

「いじわるバアさんになって、世の中をひねて過ごす」

ずっと前にも日記に書いたのだが、どうも私の中ではこの一文が言霊みたいになっていて、そこに向かってひたひたと歩いている気がする。夢の道程から1ミリも外れることなく、今や夢の完全実現まで70%ぐらいまで来ている気がする。

少年の心、少女の心を持ち続ける。それはとても素晴らしいことのように感じられるけれど、では、私のように少年や少女時代の心があらかじめ老けていたり、夢も希望もなかったら、いったいどんな大人になるのがベストなのか。

人生は難しい。そして楽しい。

|

2008年3月17日 (月)

歩くとけっこうある

確定申告に行った。

家から徒歩20分ぐらいなので、散歩がてら、紙袋を提げて行った。

伊勢佐木町をぶらぶら抜けて、横浜スタジアムの脇を通過し、無事到着。

最終日なので駆け込み申告者で大変なことになっているだろうなと思っていたのだが、意外に閑散としている。

間違えた。区役所だった。

区役所から、中華街をぶらぶら抜けて、マリンタワーの脇を通過し、人形の家の周囲をぐるりとまわって、無事到着。今度こそ、到着。

税務署は、駆け込み申告者で大変なことになっていた。

山下公園をぶらぶら抜けて、ランドマークタワーを横目に見ながら帰宅。

結局、往復1時間ぐらい歩いた。疲れたが、横浜ちい散歩ができたので、よしとしよう。

|

2008年3月15日 (土)

そうだ、――へ行こう。

京都だ。

そうだ、京都へ行こうだ。

新幹線に乗って珍しく何も食べなかったのだが、車中では食べ物のことを考えていた。

崎陽軒のシウマイ弁当についてだ。

この間、いつものように横浜駅でシウマイ弁当を買おうとして、ビックリした。値上がりしていたのだ。710円だったはずが740円になっていた。まあ、それでも買うんだけれども。

シウマイ弁当は、朝まで飲んで、東京駅から特急東海の車両に乗って、うっかり熱海まで寝過して、すごすごと引き返して、疲れきって横浜駅に降り立って、お腹が空いてきて、「シウマイ弁当でも買って帰るか」と、駅のコンコースのど真ん中にある出張販売所で購入して、帰宅してお茶を沸かしながら、『やじうまワイド』を見ながら食べるのが、一番美味しい。朝買うと、作りたてでホカホカだし。

「この始発の特急東海→寝過し→引き返し→横浜で購入というシウマイ弁当に至るまでのプロセスのよさを、誰かととことん論じ合いたいなあ、でも、世の中でこのよさが分かる人間はいったい何人いるだろう、それにしても30円値上げは痛いな、でも買っちゃうんだろうな」

京都に向かう間、そんなことを考えていたのである。

|

2008年3月 5日 (水)

うまいニンジン

先日、千葉の成田へ行った。

自然の生態系を活かしたバイオダイナミック農法に取り組んでいる、弓木野さんという方を取材したのだ。

080303_13020001_3  百聞は一食にしかず。ということで、畑から引き抜いたばかりの野菜を次々と食べさせていただいた。美味しい。野菜についている土ですら美味しい。気がする。

私は野菜はもちろん、あらゆる食べ物の中でニンジンが一、二を争うほど好きなのだが、ここのニンジンはきちんとニンジンの味がする。味のないニンジンばかり食べていたので、ガリっと噛んだ瞬間、軽く体に電気のようなものが走った。それほど野菜が野菜らしく育っている。

こうなると、捨ててあるクズ野菜までもが愛おしい。拾って食べてしまいたい。お腹がすいていたことを差し引いても、そう思わずにはいられなかった。

がりがり、バリバリと野菜を食べながら、弓木野さんの話を聞いた。「自然」を軸に置くと、こんなに話が広がるものなのかというぐらい、いろいろな分野にまで話は広がっていった。

上を見れば、青い空から暑いほどのまぶしい日差しがそそぎ、下を見れば、元気にあおい野菜畑が広がっている。挟まれた私は、うつらうつらと幸せだ。こんな時間は久しぶりに過ごした。

写真は弓木野さん(中)、編集者の吉住さん(右)とホクホク顔で取れたての野菜を囲むの図。

オーガニックファーム『百姓農園』

|

2007年8月27日 (月)

最近の言の葉

最近、気になった言葉の数々。

「燃えている火や野原の中の一本の木を描写するにあたっては、その火なり木なりが、ほかのどんな火、どんな木にも似ていないものになるまで、じっとその前に立っていなければならぬ」 フローベール

「世の出来事をいったん認めるや、その出来事は描写用の幻想になる」同

「受け入れて、許して、愛せ。それが人生の哲学だ」 映画『ブロードウェイのダニーローズ』より

「老いとは鈍行列車のように来る」ダイアン・レイン

「仕事に情熱を燃やすという文化を、女性は築いてきた」ホリー・ハンター

「あるがままに見せるか、見かけのごとくあれ」メブラーナ・ジェラレッディン・ルーミー

「無駄に負けられなかった。やっぱり。ボクシングには」前田尚紀

|

2007年7月30日 (月)

生きています

ブログをまめに更新できる人がどうにもうらやましい。

気持ちの上では私も毎日ブログを書いているのだが、「あの話は別に公開するほどのものでもないし」とか「あれを書き出すと長くなっちゃうし」など、頭で推敲している間に寝てしまったり、仕事の締め切りをハタと思い出したりで、結局書かずじまい。

7月はこれが2度目の更新。6月は1回更新。その前は…3月!? こんなのブログじゃないよな。

そんなに人に伝えるべき毎日を送っているわけではないので、別に書かなくてもいいやと思ってもいたのだが、つい先日、久々に顔を合わせた人から

「ブログが全然更新されないから心配してたんですよ。生きてましたか。生きてたならいいです」

と言われたので、「安否を伝える」という新たな目的意識を持って、月に3回ぐらいは書こうと思う。でも「生きてましたか」と言った人は、きっと私を独り暮しのお年寄りのような感じで見ているのだろうな。その慈愛に感謝。そして、てやんでい。

さあ、先週はいろいろあったので、書くネタはいっぱいあるぞ。今日(29日)の全日本キック後楽園ホール大会も、みどころ満載でおおいに感じるところがあったし。どれから書こうか。アレか? いや、アレを書くと長くなりそうだ。私の筆力では読者を引っ張りきれない。じゃあ、アッチか? アッチは…いろいろ後から面倒だから、ちょっとやめておこう。ということはアレがナニしたあの事件? うーむ。

とりあえず、今日は「生きています。私なりに」ということで。

|