少年
昨日は取材二部構成。
第一部はエレクトロニクス業界トップの方と日本の知の宝庫であるラボラトリーのトップの方との対談。勉強になることばかりで時間があっという間に過ぎた。
お二人に共通していたのは、少年時代に抱いた夢を形にし、世界を動かしているということ。これは本当に楽しいだろうし、またその楽しさが伝わるからこそ、世界中の人々が生み出される製品や研究成果にワクワクするんだろう。
取材を終え、その足で東京・ディファ有明へ。
高校生たちがK-1ファイターを目指しリングで闘う「K-1甲子園」の取材だ。ここにも、少年たちの夢が充満し、むせかえるようだった。
長丁場の大会を見終え、帰途につき、近所のコンビニにたどりついたところで、またまた少年に遭遇。といっても私の2歳下のおっちゃんなのだが。
近所に住んでいるこのおっちゃんは、神奈川ニュース映画協会時代の後輩で、今は民放番組のディレクターとして頑張っている。そして多忙の合間を縫って、自主映画をつくっている。永遠の映画少年なので、このおっちゃんも少年の部類に入るのだ。
ばったり会ったついでに近くの居酒屋に入り、いつものように映像の夢を語り合う。そして「映像もいいけど、女としての夢はどうなんですか!」と、いつものようにあらゆるダメ出しを食らう。
午前3時にようやく我が家に戻り、ひと息ついて「今日は“少年の日”だったなあ」と1日の総括をした。それから「じゃあ、私の少女時代の夢は?」と、滞りがちな脳細胞を刺激してみる。
ああ、そうだった。
中学の卒業文集の「将来の夢」で、私はたしか書いていた。
「いじわるバアさんになって、世の中をひねて過ごす」
ずっと前にも日記に書いたのだが、どうも私の中ではこの一文が言霊みたいになっていて、そこに向かってひたひたと歩いている気がする。夢の道程から1ミリも外れることなく、今や夢の完全実現まで70%ぐらいまで来ている気がする。
少年の心、少女の心を持ち続ける。それはとても素晴らしいことのように感じられるけれど、では、私のように少年や少女時代の心があらかじめ老けていたり、夢も希望もなかったら、いったいどんな大人になるのがベストなのか。
人生は難しい。そして楽しい。
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