2008年3月22日 (土)

永久運動

お友達Rさんと、そのお友達Kさんが、おらが町にやってきた。

最近、Rさんからダーツに誘われ初挑戦したら、ひじょうに面白くて、これはちょっと続けてみたいと思った。

思ったところへ、家から徒歩2分にダーツショップができた。ちょっとのぞいたら、そこには凄腕のダーツのプロがいて、なおぽんさんというその人に投げ方を教わったりした。

というエピソードをRさんに話したら「え? あの、なおぽんさんに教えてもらったんですか!」と感動しきりの様子。どうやら、なおぽんさんはダーツの世界で有名な人のようなのだった。

で、Rさん、Kさんが、「なおぽんさんの店に行きたい!」ということになり、おらが町にやってきたというわけなのだ。

私はもともと、淡々と、延々と、同じ動作をするということが好きだ。たとえば1万枚の封筒にひたすらスタンプを押すとか、切りぬいた100枚の新聞記事を、ひたすらスクラップブックに貼るとか、キャベツ10玉をひたすら千切りするとか。

だから、ひたすら的を狙って矢を投げるダーツは、心の底から楽しい。

誰かと勝負をするのは心臓の弱い私にはかなりチャレンジングなので、できるなら、ひとりで黙々と的に当てていたい。とはいえ、やはり勝負をしないと上達しないので、心臓を抑えながらたまに対戦するのである。

以前、筋肉博士にインタビューした時に「たとえば右腕を頭上にあげるという単純な動作を繰り返す場合、同じように見えても、1回1回使われる筋肉の部位は違うのではないか。同じ動きは一つとしてないのではないか。そういうところは、まだ研究の余地がある」と言っていた。

一人で黙々とダーツを投げていると、同じ投げ方をしたつもりでも矢が刺さる位置は微妙にズレる。「筋肉博士の言った通りだなあ」などと感心しながら、ダーツのプロであるなおぽんさんの試技を見ると、見事に全部、真ん中に刺さっているのである。とすれば、なおぽんさんは、何百という全身の筋肉を、等しく使っているわけで、「やはりプロというのは凄いな」と、また私は感心するのである。

投げるのも楽しいけど、そういうことを考えているダーツの時間というのが、とても楽しいのだ。

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