女子ボクシングが動き出した
日々のニュースでも話題となっているが、国内のボクシングジムが加盟する日本プロボクシング協会(JPBA)が女子部の設立を日本ボクシングコミッション(JBC)に要請、JBCが認可すれば、年内には女子ボクシングが正式にプロ化される。
これまで日本女子ボクシング協会が8年に渡り定期開催を続けてきたが、コミッションが認めていないため、世界タイトル戦を除く試合はすべて「非公式試合」扱いとされ、注目度も低かった。
女子ボクシングが男子の世界に組み込まれるのは、世界的的に見れば当たり前でむしろ遅すぎるぐらいなのだが、いざ新体制でスタートしたらどうなるのか。女子選手の試合の機会は増えるのだろうか、減るのだろうか。そこのところがまだうまく想像できない。どちらにしろ、これまでボクシングに賭けてきた選手たちの労苦を掬い上げる形で、物事が進んでいけばいいと願う。
認可に先駆けて、7月1日には男子の坂田健司×ロベルト・バスケスのWBA世界フライ級王座統一戦の前座として、女子ボクシングのスパーリングが行なわれる。協栄ジムが招聘したロシア人2名の対戦相手として抜擢されたのは、世界3階級制覇のライカと、日本2階級制覇の藤本りえ。女子ボクシングの実力をアピールするには申し分のない2人だ。
藤本は拙著『ママダス!』にもお母様とともに登場してもらった。たしか本にも書いたけれど、明るくて話好きな反面、人に気を遣う繊細な部分も持ち合わせている彼女には、どこか人を惹きつける魅力がある。有明コロシアムの大舞台でも、きっと“リングのシャラポア”に負けないオーラを放つことだろう。
7月1日の前には、やはりお兄様のお墓参りに行くのだろうか。
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